慈恩寺の十二神将は良かった。聞いていたとおり、いや、仏教彫刻に左程深い入れ込みをしていなかったので、それ以上だったのかもしれない。しかし、撮影禁止の張り紙がしっかり目につく場所に貼ってあったし、それらをカメラに納めるのは諦め、かえるまたと呼ばれる木彫の部位を木になる部分だけ撮り始めた。おもには動物が彫ってある。宮大工の隠れた腕の見せ場所といったところだろうか。これがなかなかに良い。獅子、亀馬、ウサギ、サル、ニジリ梁の手前のカブも良い。雨の切れ間の空気はとても澄んでいて、三重の塔も茅葺のん本殿もくっきりと見えていた。
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