十年程前に路上観察の仲間と訪れた時には、大型旅館の荒廃ぶりはもっと目についた。基礎だけが残った空地、廃墟になった娯楽施設等。しかし今回訪れてみると印象は悪くない。残すべきもの残り、開発すべき場所にはしっかりと投資している。そのひとつが以前路上観察学会の芭蕉の足跡を辿る事業に同行し泊まったなかむらや旅館。いつのかには有形登録文化財に指定されている。その下の遊歩道と共同浴場周辺。大庄屋「堀切家」の敷地内の建物の公開と開発。その他あちこちに目を見張る風景がある。川向こうの林立する箱状の旅館群だって見ようによっては高度成長期の拙い面影ようで面白い。思いのほか懐が深い町 飯坂温泉の印象であった。
あとはお気に入りの物件をカメラに収めた。
飯坂のガウデイ、ライトな石塀、市松の舗石、村社八幡神社明治十三年九月、田子の浦の富士山、おとうさんの後輪がないetc
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