地図の途中

イブの夜中、航空写真と、撮り貯めた写真とにらめっとして、街並を書き込む私がいた。ベースデータの作成だ。学生時代の離島の漁村のサーベイ以来だ。三重県の鳥羽から先の離島、答志島だった。
さて、529mの長さのカミン前交差点から十日町そしてクランクまでの街並、屋根並み落とし込む作業量は、目を覆うばかりだ。漸く上十日町の一角を落とし終えた.
UPすれば、この町を読むひとつのテキストができるだろう。通りの表情だけでなく、区割り、蔵群の位置関係、緑、各戸の利用関係、街全体に影響を及ぼす中心的施設、引き裂かれたような空き地、近代化のかけらなど。しかし、アドバイスをくれるデザイナーが言うようにこうしたデータの公開の仕方が難しい。おまり精度のある地図は、泥棒に道標を教えているようなものだ。個人のプラバシーに関わるものが明らかになる判断もある。しかし精度のない書き込みはただのマンガになってしまう。
 とりあえず、近い将来有形登録文化財のなるであろう家屋群だけ勝手に時限付きで公開します。


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