いちにち いろは市

ものの始まりが一ならば、国の始まりが大和の国、島の始まりが淡路島、泥棒の始まりが石川の五右衛門、助け平のは始まりが小平の義義、ね、続いた数字が二。仁吉が通る東街道・・・。こんな口上が好きだか、十日町商店街の市、上中下の消防団の始まりの組名、い、ろ、は、から名付けた「いろは市」が一日、賑賑しく開催された。年々バージョンアップして、参加する団体の、催し、歩行者天国がセットされ、日頃みることのない程の人出で、通りは人々に埋めつくされた。私たちの属するNPOも加わった。企画した十日町未来会の若手経営者たちが連日会議をしていたのも知っていた。昨年より十日町景観まちづくり協議会で会を重ね要望が実現し、小松君が担当したカミン前広場の噴水も完成から2箇月遅れで披露された。市は大盛況だった。隣町の荒物屋のオヤジに聞いたことを思い出した。大型店舗が来る前の昭和四〇代まで夕方には、日々の食材を買い物する人々で賑わっていたと。その時代にもどるべくもないが、平日にこの半分でも賑やかさがほしい。郊外に住む人たちにも来てほしい。誰かが言った。市ではなくお祭りにすれば、ワンコインにこだわって安売りにしなくていいと。経営アドバイサーは言う、市を重くしないで頻繁にできるようにできればいいと。車が行き来しない通りで自由に買い物したり、ベンチにすわったりして時を過ごす快感はいい。本来の道の機能を取り戻したようだ。
・・・待てよ。なにか忘れたものしてたような気がする。かつて市がたった松山地区からもらい受けてきて、十日町の入口の鎮座する六角地蔵「市神」さまにスポットが当たっていないことだった。


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